Serakai Studio「CERTAINLY TOKYO」が東京・表参道で開幕。「不確かさ」のなかに創造の可能性を探る。【2/2ページ】

東京で新たな文化プラットフォームを構想する

 Serakai Studioは、不動産投資会社Serakaiのカルチュラル・シンクタンクとして設立され、展覧会や出版、リサーチを通じて文化と都市環境の接点を探る活動を行っている。その代表的な取り組みが、今年3月に香港・黄竹坑(ウォンチュクハン)に開設したコンテンポラリー・サロン「GOLD」だ。展覧会のほか、デザインや建築、音楽、出版など異なる分野が交差する場としても機能しており、「CERTAINLY」はそのこけら落としとして開催された。

手前はピーター・ロビンソン「Charcoal Drawing」シリーズ(2026) Courtesy of the artist and Coastal Signs

 バーガーによれば、東京でも同様のサロンを将来的に開設することを視野に入れているという。「今回の展覧会は、東京という都市を知るためのテストでもあります。どんな人たちが興味を持ち、どのような反応があるのかを知りたい」と話す。

 その理由についてバーガーは、「東京には素晴らしいコマーシャルギャラリーがあり、優れた美術館もあります。しかし香港のPara SiteやGOLDのように、その中間に位置するような場所がほとんどありません」と指摘する。だからこそ、東京ではローカルのアートコミュニティとの対話を重ねながら、この都市に必要なかたちを模索していきたいと語る。

 東京でのサロン開設時期はまだ未定だが、本展が掲げる「不確かさ」についてバーガーが説明したように、「不確かさのなかにこそ、新しいチャンスが生まれると思っています」。本展やサロン開設が、Serakai Studioによる東京での新たな文化的プラットフォームの構築へとどのようにつながっていくのか、その今後の展開にも注視したい。

右はチャン・ヨンヘ重工業《LET A HUNDRED ARTWORKS BLOOM, WILT, AND DIE》(2026) Courtesy of the artist

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