• HOME
  • MAGAZINE
  • NEWS
  • REPORT
  • 「もはやない国のかつてない光 東ドイツの女性写真家たち」展(…

「もはやない国のかつてない光 東ドイツの女性写真家たち」展(神奈川県立近代美術館 葉山)開幕レポート。東ドイツの女性たちは何を見つめたのか【3/3ページ】

「閉ざされた国」の向こう側へ

 社会主義国家だった東ドイツは閉塞的な社会というイメージが先行する。しかしその内側では、女性たちが職業人として活動し、国境を越えた交流を築き、写真表現を発展させていた。「もはやない国のかつてない光」が照らし出すのは、失われた国家の記録だけではない。それは女性史、労働史、フェミニズム史、そして写真史が交差する豊かな世界の一幕だ。

ジビレ・ベルグマン《マウアーパーク、ベルリン》(1996/2025)。本展の作品のなかで唯一東西ドイツ併合後に撮影されたもの。開放的な空気感が伝わってくる。
マリア・ゼフツ《インター・エッセ》(1985-87)より20点。本展のためにゼフツ本人が展示デザインを考え、インスタレーションとして展示されている。

編集部