リンダー・スターリング「LINDER: GODDESS OF THE MIND」(京都文化博物館 別館)

イギリスでもっとも影響力があり、型破りなアーティストであるリンダー・スターリング。1970年代後半のパンクシーンから登場した彼女は、写真やフォトモンタージュを大胆に用い、欲望や女性の身体に関する既成概念に挑み、それを再構築してきたことで高く評価されている。
アーティスト本人との綿密な協働のもと構成された本回顧展は、半世紀におよぶ軌跡をたどることができるもの。英国アートシーンにおいてフェミニズムの先駆者として独自の地位を築いてきた彼女の存在を強く裏付けるものとなる。

例えば「Pretty Girls」シリーズ(1977)は、印刷物をコラージュして新たなイメージを生み出す彼女の手法を象徴する作品。タイトルは素材となった成人向けグラビア誌に由来するもの。ポルノグラフィーのモデルたちの目をありふれた家電製品で覆い隠すことで、男性のものとされていた領域を破壊するだけでなく、女性に課されてきた家庭的役割も転覆させた。



















