第1章 加賀前田家歴代
加賀前田家は、江戸時代、最大規模の石高を誇る大名家として、徳川一門との関係を重視しつつ領国統治に努め、14代にわたり家名を繋いた。本章では、前田家の歴史と血脈を、歴代当主ゆかりの武具や肖像、工芸品を通してたどる。

なかでも注目は、初代・前田利家が所用したと伝わる《金小札白糸素懸威胴丸具足》(16世紀)。金箔押と白糸威で装飾された華やかな甲冑は、戦国武将としての威厳と美意識を象徴する一点だ。

利家着用とされる陣羽織は、背面に鍾馗、前面に菊花が立体的に表現されており、今回が修理後初公開。このほかにも歴代当主たちが身につけた甲冑や陣羽織が一堂に展覧。武家としての出自と権威を強く印象づける導入部となっている。





















