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「NHK日曜美術館50年展」(東京藝術大学大学美術館)開幕レポート。120点を超える名品とともにたどる50年の軌跡【3/3ページ】

第5章「作家の生き様と美 ~アトリエ&創作の現場」

 最終章では、作家のアトリエを、歓喜や葛藤、孤独が交錯する「美術の舞台裏」として捉える。会場では、1980年代から続く「アトリエ訪問」シリーズの貴重なアーカイブ映像を公開。岡本太郎、柚木沙弥郎、志村ふくみ、加山又造、李禹煥、舟越桂、諏訪敦、山口晃ら、巨匠たちの創作の現場を垣間見ることができる。作家たちが制作過程で漏らす本音や苦慮に耳を傾けることで、創造という行為の本質に触れることができるだろう。

岡本太郎《遭遇》(1981)の展示風景
舟越桂による《水に映る月蝕》(2003)とそのドローイング

 50年にわたる放送のなかで、番組の内容はどのように変化したか。担当学芸員の熊澤は次のように語る。「50年前はカラーテレビの本放送が普及し始めた時代。新たな教養番組として産声を上げた本番組は、数多くの文化人をゲストに迎え、社会の移り変わりに寄り添いながら柔軟に姿を変えてきました。3階展示室には、50年分の放送回とゲストを網羅した年表を掲出しています。ぜひ、その軌跡から時代の潮流を感じ取ってください」。

「日曜美術館」放送一覧 撮影=編集部

 また開幕に先立ち、歴代および現任司会者を代表して、井浦新と坂本美雨が登壇。本展について、それぞれ次のように期待を寄せた。「名品が揃っているのはもちろん、本展の真骨頂は、ゲストという『もうひとつの眼差し』が添えられていることです。作品を通じて、その先にいる“人”にもぜひ思いを馳せてみてください」(井浦)。「多種多様な時代やジャンルの作品に出会える場です。作品と共鳴し、時空を超えるような感覚を、ぜひ会場で体感してください」(坂本)。

左から、井浦新、坂本美雨。同番組は3月22日の放送回をもって、「最長放送期間を誇る週刊美術テレビ番組(Longest running weekly fine art television programme)」として、ギネス世界記録™に認定された

編集部