• HOME
  • MAGAZINE
  • NEWS
  • REPORT
  • 「NHK日曜美術館50年展」(東京藝術大学大学美術館)開幕レ…

「NHK日曜美術館50年展」(東京藝術大学大学美術館)開幕レポート。120点を超える名品とともにたどる50年の軌跡【2/3ページ】

第3章「工芸 伝統と革新」

 同番組が50年間にわたり熱心に取り上げ続けてきたのが「日本の工芸」だ。第3章では、正倉院宝物(模造)から、松田権六、室瀬和美、森口華弘・邦彦、安藤緑山、塩見亮介らの名品を紹介。自然と共生し、職人の手で継承されてきた日本工芸の変遷を展観する。さらに、「超絶技巧」や、若手作家による伝統技法を駆使した新たな表現も見どころのひとつだ。

左から、森田華弘《友禅訪問着「梅園」》(1997)、森口邦彦《友禅着物「新雪」》(1986)
塩見亮介《白銀角鴟面附白絲縅兜袖》(2022) 撮影=編集部

第4章「災いと美」

 2011年の東日本大震災や2020年からのコロナ禍など、社会の転換点において美術は何をなし得たか。パンデミックの影響で番組制作が困難を極めるなか、同番組は「美術を届けることを止めない」という信念のもと、過去のアーカイブを活用し、ステイホーム下の人々へ発信を続けた。なかでも「疫病をこえて人は何を描いてきたか」という特集が大きな反響を呼んだことは記憶に新しい。

 第4章では、香月泰男、靉光、野見山暁治、石内都らの作品を通じ、災いと向き合うために美が果たしてきた役割を再考する。また、パブロ・ピカソの傑作《ゲルニカ》を8K撮影した原寸大高精細映像では、肉眼では捉えきれない筆致までを克明に鑑賞できる。

手前は、香月泰男《青の太陽》(1969)
石内都の「ひろしま」シリーズや香月泰男《北へ西へ》(1959)が並ぶ

編集部