他者との影響関係により広がる作風
第4章「合作と協働」は、浦川が他者との対話を通じて生まれた作品を紹介する。浦川は長谷川白紙をはじめとしたミュージシャンのアルバムのジャケットを描いてきた。これらはコミッションワークとして制作されており、実際にアルバムを聴いた浦川が、その楽曲の曲調を平面に落とし込むことを試みたという。長谷川のアルバム『エアにに』(2019)のジャケットとなった同名作品を見つつ、楽曲を聴いてみるのもいいだろう。

また25年の夏には、滋賀県の信楽で、美術家の梅津庸一との共作絵画に取り組み、さらに梅津の勧めにより、版画工房カワラボの協力で銅版画を制作。浦川が用いるアクリル絵具と絵筆とはまったく異なる、制御の難しい技法に向き合うことで自身の表現を広げようとしていった。

本章では浦川が買い集めた絵画のコレクションも展示されている。菊畑茂久馬、オチオサム、塩見允枝子、山内祥太、横山裕一、ライアン・ガンダー、Chim↑Pom from Smappa!Group、藤城嘘、布施琳太郎といったコレクションからは、制作とはまた異なるかたちでの浦川の絵画への執着を見て取れる。




















