「浦川大志個展 スプリット・アイランド」(福岡市美術館)会場レポート。福岡の美術史を引き継ぐ「風景」が生まれるまで
本展に合わせて完成した壁画《スプリット・アイランド》(2026) 2010年代後半から2020年にかけての浦川の作品群。具象的なモチーフを「風景画」を試みていることがわかる 左が江上計太《ホワイトヘブン》(2000年代)と菊畑茂久馬《天動説》(1983)。両者ともに浦川に大きく影響を与えたアーティスト。いずれも浦川が所蔵するコレクションから 左から《机上の憂鬱》(2015)、《予兆》(2014)。まだグラデーションを前面に押し出していない時期の作品 左から《Carnival》《親子》(ともに2015)。具象的なモチーフに明確なグラデーションが生まれている 左から《風景と幽霊》(2017)、《風景、その後》(2018)。タイトルに明確に「風景」が現れることからもわかるように、デジタル上の風景を強く志向するようになった時期の作品 左から《Landscape #1》《Landscape #2》《Landscape #3》《Landscape #4》。対になった2枚の絵画に差異が発生していることで、時間性が見出だせる 長谷川白紙『エアニニ』のジャケットとして制作された《エアニニ》(2019)。松のモチーフ、グラデーション、キャラクターの断片と、この時期の浦川が多用するモチーフがコンパクトに集約されている 第4章「合作と協働」。梅津庸一との共作絵画や浦川の所蔵作品コレクションなどが展示されている 展示されている浦川の作品コレクション。作品リストもあり、浦川がどのようなアーティストに興味を持ってきたのかを知ることができる 大型の新作《セクションとしての世界(仮題)》(2026)。浦川がこれまでメインの配色としてあまり用いてこなかった黄色が、本作では強く主張している 完成した壁画《スプリット・アイランド》。壁面を分割する「博多べい」を意識した明確な境界線は、木枠を使い直線を強調するように描かれた 10 / 12
編集部