「ARTISTS' FAIR KYOTO 2026」開幕レポート。アーティストと「直接」出会う、京都の熱狂【2/3ページ】

東福寺へ拡張する「共鳴(Resonance)」

 もうひとつの主要会場である東福寺では、「AFK Resonance Exhibition」が開催されている(~3月1日)。

 国宝の三門や本堂、名勝・八相庭園で知られる方丈に加え、今回は竹林や紅葉の名所として知られる「通天橋」周辺の庭園にまで展示エリアが拡張された。ここではアドバイザリーボードと、過去にAFKを沸かせたアーティスト5組による特別展が展開されている。

 とくに注目すべきは、AFK2020参加作家・黒川岳による新作《竹鳴林》(2026)だ。展示の舞台となったのは、東福寺の敷地で何十年も放置されていた竹林。黒川はここに生えていた1000本を超える竹を切り、方丈にちなんだ櫓や壁を含む巨大なインスタレーションをつくりあげた。なお、本作は会期後も継続展示が検討されているという。

黒川岳による新作《竹鳴林》(2026)の一部 撮影=筆者
方丈前ではYottaとヤノベケンジの大作が共演 Photo by Kenryou Gu
展示風景より、手前から名和晃平《PixCell-Carp#9》(2025)、大庭大介《M》(2025) Photo by Kenryou Gu
展示風景より、手前はロバート・ブラッド《The Rambling Figure》(2026) Photo by Kenryou Gu

 方丈に隣接する大書院では、昨年のマイナビART AWARDで最優秀賞を受賞した本岡景太の展示が個展形式で開催。昨年のAFKでは「歪曲張り子」という独自技法の作品で注目を集めた本岡だが、今年はまったく異なる手法に挑戦。ビニールプールやマンガ、辞書をレファレンスした新作を数多く手がけた。絵画と彫刻の関係を独自の視点で問い直す試みに、さらなる注目が集まることだろう。 

展示風景より、本岡景太《IMMANENT FOLD(inflatable pool, large)》(2026) Photo by Mikoto Yamagami
展示風景より、本岡景太《IMMANENT FOLD(on the generation of sculpture)》(2026) Photo by Mikoto Yamagami

編集部