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台中市立美術館開幕レポート。芸術都市・台中にSANAA設計の新たなランドマークが誕生【6/6ページ】

 最後に、台中緑美図を台中市立美術館とともに構成する、台中市立図書館についても紹介しておきたい。同図書館は約46万冊の本を所蔵し、さらに図書館内のデジタル資料や電子的な情報コンテンツにアクセスし体験できる専用スペース「デジタルハブ」も設けられている。美術の蔵書も豊富に取り揃えられており、美術館との相乗効果を高めているといえるだろう。

台中市立図書館
台中市立図書館のデジタルハブ

 台中市には同館のほかにも、台湾唯一の国立美術館である国立台湾美術館や、安藤忠雄の設計による亞洲現代美術館があり、さらにフランク・ゲーリーの設計による中国医薬大学美術館の開館も控えている。台湾における美術の中心地として存在感を増す台中市のランドマークとして、台中緑美図は大きな役割を果たすことになるだろう。

台中緑美図の外観 Image courtesy of Taichung Art Museum. © Iwan Baan