「A Call of All Beings: See you tomorrow, same time, same place」は相互に連関する5つの章を通して展開される。1つ目の章は「How to draw a coastline?」だ。この展示室では、アーティストたちが時間の推移のなかで変化する自然や世界のかたちと向き合い、作品をつくり上げた。

本章では、アメリカ人作家のジョーン・ジョナスによる竹紙の凧により構築された集合的なエコシステム《By a Thread in the Wind》(2024)や、戦後台湾を代表する作家、チェン・シンワンの牛皮を支持体に硬化させた布を配置し砂漠における生と死の概念を表現した《The Song of the Earth No.1》(1997)などを展示。


また、インドネシア・ジョグジャカルタで設立されたペーパームーン・パペットシアターによる《KALI―Stream Of Memory》(2022)は、持続可能な素材を用いて制作された、大型の人形や高足構造によって構成されるインスタレーション。近代化が生態系のバランスをいかに攪乱してきたかを、神話的な人物や家々の構成によって語りかける。




















