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特別展 「小沢剛の讃岐七不思議」(香川県立ミュージアム)開幕レポート。独自の視点で切り出す知られていない讃岐の姿【5/6ページ】

 讃岐の土地をリサーチするなかで、古くからこの土地に伝わる人形に興味を持った小沢は、老朽化が進み文化財として保存されている人形を使った映像作品を制作。会場では「六の不思議」を「今の人形を古い人形と出会わせてみた」と題し紹介されている。本作は東かがわ市のとらまるパペットランドとのコラボレーションで実現した。

展示風景より、小沢剛 《今の人形を古い人形と出会わせてみた》(2025)

 そして「七の不思議」は、同館の隣にあるレクザムホールの地下にある遺構保存庫が会場となっている。かつて高松城東之丸があった場所であり、本来外にあるはずの石垣が閉じ込められ、内側に入っているという「不思議」が起きている。

 じつは本展実現にあたって、学芸員を交えアイディエーションをしていた段階では、7つどころかもっと多くの「不思議」が候補に出ていたという。そのなかから選りすぐりの「七不思議」が展開する本展で、小沢はどんな讃岐の不思議を切り出したのか実際に見て確認してほしい。

編集部