小沢剛と飴屋法水が新作を発表。別府で「NEW SEKIYA(仮)」開催

別府市内で3つの宿泊施設を運営する関屋リゾートが、新たなアートイベント「NEW SEKIYA(仮)」を11月2日から開催する。

 別府市内で旅館・ホテルを3施設運営する株式会社関屋リゾートが、新たなアートイベントをスタートさせる。

 同社は、別部のアートホテル「ガレリア御堂原」などを手がける創業120年以上の老舗。新たに始まる「NEW SEKIYA(仮)」は、アートと交流をテーマに、別府市や大分県で建築やアートに興味を持つ人々を対象にしたもの。イベントを通じて、新たなコミュニティの形成と交流の促進を目指すという。

 会場となるのは、別部を代表する温泉「竹瓦温泉」に隣接する雑居ビル「関屋ビル」の1階。長坂常が代表を務めるスキーマ建築計画が会場をデザインし、そこで小沢剛飴屋法水が新作を発表するという。

 小沢は1965年生まれ。これまで「同時に答えろYesとNo!」(森美術館、2004)、「透明ランナーは走りつづける」(広島市現代美術館、2009)、 「不完全―パラレルな美術史」(千葉市美術館、2018)、「オールリターンー100年たったら帰っておいで。100年たてばその意味わかる。」(弘前れんが倉庫美術館、2020-21)などの個展を開催。2019年には第69回芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した。別府とは、「混浴温泉世界2012」で市内各所で作品を発表したゆかりがある。

 いっぽうの飴屋は1961年生まれ。17歳より唐十郎の紅テントに音響で参加し、84年に「東京グランギニョル」にて演劇作家として独立。90年代から現代美術に活動の場を拡げてきた。他生物の飼育と流通に関わる「動物堂」の活動も交えながら、演劇・美術・文筆の領域を行き来し、そのいずれにも収り難い活動を通じ、「有限性」に対峙し続けることを特徴としている。近年の代表作は「わたしのすがた」「いりくちでくち」「何処からの手紙」「たんぱく質」など。13年「ブルーシート」にて第58回岸田國士戯曲賞受賞。

 2週間限定のイベントで、このふたりがどのような新作を見せるのか、期待が高まる。 

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