「世界が分断されているように感じるこの時代に、その境界線をなくして自由に人々が行き来できるようになったらいいのに」と語る小沢。「源内焼の世界地図を1つの大陸にしてみた」と題された「四の不思議」では、18世紀後半から19世紀中頃に制作された源内焼を模して、世界の大陸がひとつだったときの地図を施して焼き上げた大皿が展示されている。

一度見たら忘れることのできない人形が会場に並んでいる。「五の不思議」で紹介される《直指公御流儀秘事縄雛形(縛り人形)》は謎の多い資料なため、いままで一度も展示されたことがないという。捕縛術、つまり縄の縛り方の伝授に使われたとされているが、その用途は確かではない。小沢は「謎を謎なまま展示するのも面白い」と考え、会場では人形とともに15体以上の縛り人形を集めて暗闇のなか撮影したものが展示されている。





















