本展は同館内1階にある、1927年築の旧川崎銀行千葉支店を保存したさや堂ホールも会場のひとつとなっている。ここでは、1997年に同館で開催された「超克するかたち一彫刻と立体」展の再現展示が行われている。当時のメインビジュアルや挨拶文も掲示されており、28年前にこの場所で開催された展示を追体験できるような工夫がなされている。


構想段階から「未来を指向すること」が書き記されていた同館の、1995年の開館から30年たったいま、改めて同館のはじまりに託された思いに向き合い、一層「未来」に向けて歩みを進めていく覚悟を感じられる展覧会だと言えるだろう。なお本展では、マンガ家・芸術家である西島大介による同館を舞台としたオリジナルゲームやNFTデジタルスタンプラリーも開催されており、夏休み期間に多様な世代が楽しめる展覧会となっている。この機会にぜひ足を運んでみてほしい。



















