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「トーベとムーミン展~とっておきのものを探しに~」(森アーツセンターギャラリー)開幕レポート。トーベ・ヤンソンの創作世界と「ムーミン」の魅力に迫る

今年、生誕80周年を迎える「ムーミン」シリーズ。その生みの親であるトーベ・ヤンソンの創作と人生をムーミンの物語とともにたどる展覧会「トーベとムーミン展~とっておきのものを探しに~」が森アーツセンターギャラリーで開幕した。会期は9月17日まで。

文・撮影=王崇橋(ウェブ版「美術手帖」編集部)

展示風景より

 東京・六本木の森アーツセンターギャラリーで、「トーベとムーミン展~とっておきのものを探しに~」が開幕した。会期は9月17日まで。

 本展は、フィンランド・ヘルシンキ市立美術館(HAM)の全面的な協力のもと、「ムーミン」小説の出版80周年を記念して企画されたもの。原画やスケッチ、油彩画、愛用品など約300点を通して、「ムーミン」の生みの親であり、多彩な芸術家でもあったトーベ・ヤンソン(1914〜2001)の創作の軌跡と、その豊かな世界観をたどる構成となっている。

展示風景より

 1945年に発表された小説『小さなトロールと大きな洪水』から始まり、1970年の『ムーミン谷の十一月』まで、トーベ・ヤンソンが自ら物語と挿絵を手がけた「ムーミン」小説は全9冊。その後も絵本やコミックスといったかたちで物語は広がり、国境や世代を超えて愛され続けてきた。

 本展は2章構成となっており、前半では「ムーミン」だけでなく、アーティストとしてのトーベ・ヤンソンの多面的な活動に光が当てられる。

展示風景より

編集部