初期の大鎧を発展させるかたちで様々な装飾が生み出されていくのだが、なかでも絢爛豪華な装飾がされたものとして、国宝 赤糸威大鎧(梅鶯飾)があげられる。本作は国宝 赤糸威大鎧(竹虎雀飾)と同様に春日大社の所蔵品。江戸時代に、八代将軍徳川吉宗が思わず複製品を作らせたといわれるほどの美しさと勇壮さを兼ね備えた傑作。


また会場には、国宝 籠手(こて)も展示されている。籠手単独では唯一の国宝となっている、大変貴重なもの。義経が形見に残していったと伝えられることから「義経籠手」の名で知られている。手の甲にあたる部分にも菊や蝶の飾金物が施されている。




















