まず第一会場に入って目を引くのは、やはりなんといっても本展の目玉、青森県 櫛引八幡宮の「赤糸威鎧(菊一文字の鎧兜)」と春日大社の「赤糸威大鎧(竹虎雀飾)」だ。「国宝大鎧の双璧」といわれる二領が並ぶ姿は圧巻である。

この二領は60日間の会期中展示替えせず並列展示を続ける。今後日本ではこのような展示はほぼ不可能といわれており、二度と見ることができないかもしれない大変貴重な展示だ。
向かって左手にあるのは、国宝 赤糸威大鎧(竹虎雀飾)。これは春日大社所蔵のもので、14世紀に源義経に奉納されたと伝えられている。豪華絢爛な飾金物をまとっており、名前のごとく、様々な動物のモチーフがあしらわれているが、なんと雀のモチーフは一領のなかに98羽施されている。総重量は28.95kgと、見た目の美しさとは裏腹に、身に纏うだけでも一苦労な状況が想像できる。





















