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「大カプコン展 ―世界を魅了するゲームクリエイション」(大阪中之島美術館)開幕レポート。ゲーム制作者はどのように名作をつくり出したのか【3/5ページ】

 ROUND2「テクノロジーとアイデアの進化」は、「テクノロジー」「アート」「アイデア」を掛けあわせながら進化してきた、ゲーム業界とカプコンの創意工夫の歴史を、体感展示とともにたどる。

ROUND2「テクノロジーとアイデアの進化」展示風景より、「新旧波動拳の作り方」 ⓒCAPCOM

 例えば初代「ロックマン」は任天堂のファミリーコンピュータ向けのソフトとして開発されたが、同機のスペックではグラフィックを制作するときに使える色数やドット(マス)数に制約がある。この制限のなかでいかにプレイヤーの操作に呼応する動きや、存在感のあるキャラクターをつくりあげるのかが課題だった。これらの課題にいかに挑んだのか、会場では解説を見つつ、「カプコンピクセルラボ」と名打たれたタブレット端末を操作し、マスを塗りつぶしていくことで作中のキャラクター制作を体感することができる。

ROUND2「テクノロジーとアイデアの進化」展示風景より、「ドット絵時代の創意工夫」 ⓒCAPCOM

 ほかにも、実際の人間の表情の変化がキャラクターの表情に反映される「フェイシャルトラッキングミラー」の体験や、ゲームのBGMや効果音がどのように作られているのかを来場者自らフェーダーを操作して体感できる展示もある。

ROUND2「テクノロジーとアイデアの進化」展示風景より、「カプコン流BGM演出」 ⓒCAPCOM

編集部

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