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「北斎×プロデューサーズ 蔦屋重三郎から現代まで」(すみだ北斎美術館)開幕レポート。浮世絵師を支えた板元たちの功績をたどる【2/4ページ】

 会場は、大きく分けて「腕利きプロデューサー 蔦屋重三郎」「北斎と関わるプロデューサーズ」「現代に継承される浮世絵版画制作と北斎」の全3章構成。

 まず、1章「腕利きプロデューサー 蔦屋重三郎」では、江戸のメディア王とも評された蔦屋重三郎を取り上げている。新吉原に生まれ、その地で本屋を開業した蔦屋重三郎は、その時代を読む力をもって喜多川歌麿や東洲斎写楽といった浮世絵師たちの才能をいち早く見抜き、江戸の文化の発展に貢献した。

 ここでは、五代目まで続く「蔦屋重三郎」のうち、葛飾北斎に影響を与えた初代と二代目の功績を取り上げ、その作品とともに紹介している。

展示風景より、山東京伝『新吉原細見』(1792) 板元:蔦屋重三郎
展示風景より、葛飾北斎『東都名所一覧』(1800) 板元:二代蔦屋重三郎
展示風景より、葛飾北斎『画本狂歌 山満多山』(1804) 板元:二代蔦屋重三郎

編集部

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