本展では、昨年ミラノの旗艦店ISSEY MIYAKE / MILANで発表されたインスタレーション「Fold and Crease」を拡張しながら、新たに制作された作品が紹介されている。ミラノでも展示された《Skewer Carpet 2》は、手作業で6万本の竹串の先端に色を付けて並べた作品で、イッセイ ミヤケの服づくりに宿るクラフツマンシップやテキスタイルの特性を反映させながら、空間に新しい表情を加える。

また、この作品は、平面でつくられたものが、重みを受けて立体的な形状に変化する様子が特徴であり、展示するたびに異なる表情が現れる。展示空間との調和が重要視される作品のフォルムは、まるで呼吸しているかのように見え、連綿と広がっていくランドスケープのようにも見える。
