空間に広がる「カーペット」。オランダの創作集団「We Make Carpets」による特別展がISSEY MIYAKE GINZA | CUBEでスタート【3/3ページ】

 いっぽうの「Pin Carpet」シリーズは、スポンジをベースに、服づくりの基本となる道具であるまち針をシルバーとゴールドの2色で刺した小型の作品だ。スポンジの歪みが、針が開いたり閉じたりする微細な動きを生み出し、その表現が作品に繊細な感情を与えている。

展示風景より、「Pin Carpet」シリーズ
展示風景より、「Pin Carpet」シリーズ

 We Make Carpetsは本展の内覧会で、次のように話している。「イッセイ ミヤケとの協業はとても光栄で、ブランドに強く惹かれています。また、このスペースは非常に素晴らしく、展示作品の一部はすでに昨年ミラノで展示されましたが、この作品をこちらに持って来ることができたことが嬉しいです。そして、これをさらに拡大した展示を考えることができるのかという問いに対して、そうした新たな試みができたことを嬉しく思います。」

 日常的な素材に潜む美しさを引き出し、それが空間に新たな命を吹き込むような体験をつくり出すWe Make Carpets。その作品をぜひ会場にて楽しんでほしい。

展示風景より

編集部

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