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「西川勝人 静寂の響き」(DIC川村記念美術館)開幕レポート。日本初の回顧展

2025年1月下旬からの休館が発表されたDIC川村記念美術館で、休館前最後となる展覧会「西川勝人 静寂の響き」が始まった。担当学芸員は前田希世子。

文・撮影=橋爪勇介(ウェブ版「美術手帖」編集長)

展示風景より

 運営するDIC株式会社によって2025年1月下旬からの休館が発表され、多くの惜しむ声が上がっているDIC川村記念美術館。同館で、休館前最後となる展覧会「西川勝人 静寂の響き」が始まった。会期は25年1月26日まで。担当学芸員は前田希世子。

 西川勝人は1949年東京生まれ。美術を学ぶため、1973年に関心を寄せていたバウハウス誕生の地・ドイツに渡り、ミュンヘン美術大学を経て、デュッセルドルフ美術大学でエルヴィン・へーリッヒに師事した。

 94年以降はノイス市にあるインゼル・ホンブロイッヒ美術館の活動に参画し、美術館に隣接するアトリエを拠点に活動。自然との融合を意識したプロジェクトや、彫刻、平面から家具まで、異なる造形分野を横断しながら制作する。シンプルな構造と簡素な素材をもちい、光と闇、そのあいだに広がる陰影について示唆に富んだ作品を生み出し続けている。現在はハンブルグ美術大学名誉教授として後進の指導にもあたっている。

 本展は、1980年代より現在まで、一定して「静けさ」という特質を保持し続ける西川作品の美学を紹介する日本初の回顧展だ。

編集部

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