「大地」「循環」「神話」「人工」の4章で構成
展覧会は、「大地-風景(The Earth—Landscape)」「循環-生命・豊饒・終焉(Cycle of Life—Life, Fertility, and Death)」「神話-物語(Myths—Tales)」「人工-都市化と文明(Artificial—Urbanism and Civilization)」の4章で構成される。

第1章では、人類と大地との結びつきに着目。日本の阿曽藍人による《風景》(2015)は、粘土に現れる独特な模様を通して、自然の力と時間の蓄積が生み出す風景を表現する。第2章では生命の循環をテーマに、堀貴春が磁器土で昆虫を精緻に造形した《電驅螳螂》(2025)や、オーストリアのミカエラ・マイスルによる《Sushi Collection in Progress》(2003-)などを紹介する。

第3章では神話における大地と人、動物、植物との関係を探り、台湾の盧宇による《歧異獸》(2025)などを展示。続く第4章では、都市化と文明が人類にもたらしてきた影響を批評的に考察する。北アイルランドのジョン・レイニーは《影之自我》(2024)で古典的なモチーフを再構成し、歴史や文化と現代の自己認識との関係を問いかける。オーストラリアのグドルン・クリックスは《On The Table》(2008)を通して、植民地時代の記憶と自然、土地、アイデンティティをめぐる対話を展開する。


アルゴリズムやAIによって生活や認識が均質化していく時代に、土に触れ、火によって物質を変化させる陶芸にはどのような可能性が残されているのか。「人と大地が出会うとき」は、台湾で長い歴史を持つ陶磁を地域の記憶とグローバルな視点が交差する媒体としてとらえ、陶を通して人類と自然、現代文明との関係を改めて考える機会となっている。
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