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Paceが岡﨑乾二郎の取り扱いを開始。「世界中のオーディエンスに紹介していく」

Pace ギャラリーが、アーティスト・岡﨑乾二郎を取り扱うと発表した。今後は、同ギャラリーのグローバルなネットワークを活かし、岡﨑の幅広い創作活動を世界中のオーディエンスに紹介していく。

岡﨑乾二郎 © Kenjiro Okazaki, Courtesy Pace Gallery

 今年6月28日〜8月17日、岡﨑乾二郎の韓国における初個展を開催したPace ギャラリーが、岡﨑の取り扱いを発表した。

 1955年東京生まれの岡﨑は、フィリッポ・ブルネレスキ、白井晟一、ポントルモ、エドゥアール・マネ、ソフィー・トイバー=アルプ、パウル・クレー、熊谷守一、坂田一男、ジョン・ケージなど、様々なアーティストから影響を受けている。81年には東京の村松画廊で初の個展を開催。その後も数多くの個展を日本の主要な美術館で開催してきた。その作品は、94年に横浜美術館で開催された画期的な展覧会「戦後日本の前衛美術」でも紹介され、同展は後にニューヨークのグッゲンハイム美術館、サンフランシスコ近代美術館でも巡回開催された。2002年にはヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展で日本館のディレクターに選ばれた。

 今年の夏、Pace ソウルで行われた岡﨑の個展では、新作の絵画と彫刻が紹介。9月4日〜7日に開催されるフリーズ・ソウルでは、同ギャラリーのブースにて岡﨑の新作絵画2点も展示される予定だ。Paceは今後、BLUMをはじめ、galerie frank elbaz.、南天子画廊Takuro Someya Contemporary Artと連携しながら、岡﨑の活動を支援していくという。

 Paceのサマンサ・ルベル社⻑は、「岡﨑乾二郎氏をPaceに迎えられたことを大変嬉しく思います。日本で拡大する当ギャラリーの活動、そしてBLUMの同僚や友人たちとの最近のプロジェクトを通じて、私たちは美術史における彼の仕事の意義と影響力をさらに理解し、高く評価するようになりました。彼の多彩な作品を、これから世界中のオーディエンスに紹介していけることを楽しみにしています」とコメントしている。

 9月に東京の麻布台ヒルズで日本初の拠点をグランドオープンするPace ギャラリーは、今年5月に高松次郎(1936〜1998)を取り扱うことを発表。岡﨑は、同ギャラリーが取り扱う5人目の日本人作家となる。

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