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ポストコロナと景気変動時代、新技術へのウェイクアップコール。SBIの夏季オークションを振り返る

SBIアートオークションは7月14日と15日に代官山ヒルサイドフォーラムにて「Modern And Contemporary Art」セールを開催した。2日間にわたるセールの主要な落札結果をまとめてレポートする。

文・写真=塚田萌菜美

下見会の展示風景より

 SBIアートオークションは7月14日と15日に代官山ヒルサイドフォーラムにて「Modern And Contemporary Art」セールを2日間連続で開催した。Tokyo Gendaiの翌週の3連休に重なった、酷暑が続くなかで開催された夏季オークションの結果をレポートする。

オークション会場より、加藤泉《無題》(2007)の落札の様子

 まずは本セールのカタログの表紙にもなっていた作品から見ていこう。加藤泉による、椅子と一体化したミクストメディアの彫刻作品《無題》(2007)である。エスティメイト200万〜300万円のところ、上限の300万円からスタートし、しばらくは電話ビッドとオンラインビッドによる白熱した展開となった。しかし1600万円に差し掛かったところから、会場入札者が飛び入り参戦し、そのまま2400万円で逃げ切った。なおこの落札額はエスティメイト上限の8倍となり、この日1番の伸び率を記録した。本作品の落札者は、続く同作家によるドローイング作品も130万円にて勝ち取っている。

オークション会場より、小西紀行《無題》(2012)の落札の様子

 小西紀行の15号キャンバス作品《無題》(2012)も大きな伸びを見せた。2014年の国立国際美術館の展覧会歴のあるロット199は、エスティメイト50万〜80万円のところオンライン同士の競り合いののち、200万円から電話での入札者が登場し、そのまま電話により280万円で落札されている。

オークション会場より、平子雄一《Bark 9》(2019)の落札の様子

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