1995年に開館した東京都現代美術館が、開館30周年を記念するイベントとして、国際シンポジウム「これからの現代美術館のかたち」を3月22日に開催する。企画は権祥海、鳥越麻由、原田美緒(東京都現代美術館)。
同館が開館してからの30年間は、インターネットの普及や価値観の多様化など、社会の変化とともに美術館の役割も問い直され続けてきたと言える。そうしたなかで、日本を代表する「現代美術館」である同館も、従来の美術館のあり方のみにしばられない活動を模索してきた。
このシンポジウムは、香港、韓国、インドネシア出身の若手キュレーターを招き、美術館の新たな可能性について考えるもの。今回の登壇者たちは、オルタナティブスペースの運営やアート・コレクティブの活動にも携わるなど、美術館の枠を超え、多様な場で実践を重ねており、「集まる場所」として美術館を再考し、これからの美術館の役割について議論する。
登壇者は、ユニス・ツァン(M+ アソシエイト・キュレーター/香港)、ユ・ジウォン(リウム美術館 キュレーター/韓国)、レオナルド・バルトロメウス(山口情報芸術センター[YCAM] キュレーター/インドネシア)。