パリの「ノートルダム大聖堂」が12月8日より一般公開再開へ

2019年4月に大規模な火災が発生したフランス・パリの世界文化遺産「ノートルダム大聖堂」。修復工事を経て、今月8日(現地時間)に一般公開が再開される。

祭壇 © Guillaume Bardet

 2019年4月15日に大規模な火災が発生したフランス・パリの世界文化遺産「ノートルダム大聖堂」。修復工事を経て、12月8日(現地時間)ついに一般公開が再開される。

 ヨーロッパにおいてもっとも訪問者の多い歴史的建造物のひとつであるノートルダム大聖堂は、1163年から14世紀中頃までの約世紀にわたって建設が行われてきたゴシック建築の傑作だ。2019年の火災はその850周年を祝うための修復作業中に起こったもので、尖塔、身廊と袖廊の屋根、そして屋根組が損傷することとなった。

 今回修復を手掛けたのは、パリ大司教区が監督するプロジェクト「アトリエ・ド・ノートルダム」だ。ここには、大聖堂の内部修復に携わったアーティストや専門家たち、企業などが所属しており、「沈黙」をテーマに850年間培われた歴史ある石造りやステンドグラスの荘厳な雰囲気を守りながら修復作業が行われたという。

 なお、12月8日の一般公開の再開に先立ち、7日には式典が開催される。祈りの時間に加え、音楽やダンス、朗読といった再開を祝うショーも催される予定となっている。

大聖堂の正面壁 © Yannick_Boschat
椅子 © Ionna Vautrin

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