収益はすべてノートルダム大聖堂の修復に寄付。ガゴシアンが「An Exhibition for Notre-Dame」展を開催

今年4月に発生した火災で尖塔が焼失した、パリを象徴する「ノートルダム大聖堂」に捧げるため、ガゴシアンがパリのギャラリーで「An Exhibition for Notre-Dame」展を開催。会期は6月11日〜7月27日。また本展による収益はすべてノートルダム大聖堂の改装と修復に寄付するという。

エドゥアール・バルドゥス ノートルダム大聖堂(ファサード) 1860年代 albumen silver print from glass negative 10 7/8 × 8 5/16 inches (27.6 × 21.1 cm) Metropolitan Museum of Art, New York

 今年4月にパリを象徴する「ノートルダム大聖堂」で発生した火災が世界に大きな衝撃を与えていた。そのノートルダム大聖堂に捧げるため、メガギャラリーとして知られるガゴシアンがパリのギャラリーで「An Exhibition for Notre-Dame」展を開催する。

 本展の開催について、ガゴシアン・ギャラリーの創設者であるラリー・ガゴシアンは次のようにコメントしている。「ノートルダム大聖堂はパリ市とフランスのもっとも広く認識されている象徴のひとつです。衝撃を受けてこの象徴的な記念物が炎に包まれたことを見て、その復興に貢献したいと思います」。

 本展によるすべての収益は、大聖堂の改装と修復への支援としてフランスの団体「Friends of Notre-Dame de Paris」とその関連団体「La Fondation Notre Dame」に寄付される。

 多くの作品がギャラリーやアーティストによって寄付される本展では、バルテュス、ジョン・カリン、フランク・ゲーリー、カタリーナ・グロッセ、村上隆、エド・ルシェ、シンディ・シャーマン、パティ・スミス、ブレア・サーマンなど28人のアーティストによる作品を展示。そのうち一部のアーティストは、本展のために作品を特別に制作したという。

 また今回の火災に対し、フランス政府は4月に焼失した大聖堂の尖塔を再設計するコンペを発表。ガラスの屋根、光の尖塔、ミナレットなど現代的なデザインが提出されていたが、フランスのメディア「The Local」によると、フランス元老院は大聖堂を火災の前の状態に復元しなければならないとの規定を定めたという。

編集部

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