国立民族学博物館が寄付を募集。24年の創設50周年に向けて

大阪・吹田の国立民族学博物館が2024年に創設50周年を迎える。この節目の機にあたり、同館が新たな事業のための寄付金を募っている。

国立民族学博物館

 2024年に創設50周年を迎える大阪・吹田の国立民族学博物館。この節目の機にあたり、同館が新たな事業のための寄付金を募っている

 国立民族学博物館は文化人類学関係の教育研究機関として世界で唯一、世界全域をカバーする研究者の陣容と研究組織、博物館機能を備えた、世界最大級の民族学博物館だ。

国立民族学博物館の常設展示風景

 同館は創設から50年という節目に際し、過去の50年を振り返り、現状を見極めて50年先、100年先の人類学のありかたを構想するための事業を実施するという。

 事業の具体的な内容は『みんぱく50年史』の編纂と、「時代の証言」と題する名誉教授の諸氏のインタビュー映像を含めた「館史アーカイブズ」の整備、そして未来を見据えた3度にわたる創設50周年記念国際シンポジウムの開催だ。また、こうした研究活動のこれまで以上の拡大に備えて、博物館施設の更新も着実に進めていくという。

国立民族学博物館の常設展示風景

 本寄付金の募集に際して、同館館長の吉田憲司は次のようにコメントしている。「いわばみんぱくの第2の出発ともいえるこれらの事業を実現するため、皆様からのご支援をたまわりたく、ここにご寄附のお願いを申し上げる次第です。皆様の温かいご支援、ご協力を心よりお願いいたします」。

 寄付の特典は5000円以上が「トートバック+フィールドノート+常設展招待券2枚」。1万5000円以上になるとこれに加えて『みんぱく50年史「語りあい ひらける世界」』1冊が、3万円以上になると特別展式典招待+改訂版『国立民族学博物館 展示案内』、常設展招待券4枚が加えられる。そして5万円以上はさらに「みんぱく映像民族誌DVD」シリーズ(一部)から希望のDVD2枚が加えられ、常設展招待券は10枚となる。

 寄付方法はクレジットカードまたは銀行振込が用意されている。詳細は同館のウェブサイトを参照してほしい。

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