《ゾウの仮面》など21点が被災。
国立民族学博物館の被害状況が明らかに

6月18日朝に発生した最大震度6弱の大阪北部地震で被災した国立民族学博物館の被害状況が明らかになった。現在休館中の同館によると、展示物21点が破損などの被害を受けたという。

破損した《ゾウの仮面》

 6月18日朝に発生した最大震度6弱の大阪北部地震で被災した大阪・吹田の国立民族学博物館。同館は地震発生後、一部の展示物が破損し、図書室で蔵書が落下したことを発表し、現在も臨時休館となっている。

 22日の時点では具体的な被災展示物の内容などは明らかになっていなかったが、その詳細が27日に公表された。

 同館によると、被災したのはカメルーンのゾウの木製仮面など計21点。落下・転倒した(またはその危険性の高い)資料は約120点におよぶ。主に木製や陶製の展示物が落下するなどし破損したが、修復はすべて可能だという。またこのほか、エントランスの防煙ガラスが破損したほか、展示場のガラス破損やスプリンクラー破損による収蔵資料被水など様々な被害も発生している。

破損したエントランスの防煙ガラス
展示場中庭に面したガラスが割れた様子
転倒した資料

 今後については、復旧作業を経て9月13日から企画展示場を含む一部の展示場は再開できる見通し。同日より開催予定の特別展「工芸継承―東北発、日本インダストリアルデザインの原点と現在」は予定通り行われ、ほかの展示場については10月中旬の再開に向けて準備を進めるとしている。

 また図書室についても、9月初旬を目標に再開するという。

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