「Tokyo Contemporary Art Award 2024-2026」の公募開始。賞金300万円に都現美で受賞記念展も

東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館 トーキョーアーツアンドスペースが、海外での活動に意欲をもつ中堅アーティストを対象に2018年から実施している現代美術の賞「Tokyo Contemporary Art Award 2024-2026」の公募を開始した。

竹内公太「さばかれえぬ私へ Tokyo Contemporary Art Award 2021-2023 受賞記念展」展示風景(東京都現代美術館、2023) 撮影=髙橋健治

 これまで風間サチコ・下道基行(第1回)、藤井光・山城知佳子(第2回)、志賀理江子・竹内公太(第3回)、サエボーグ・津田道子(第4回)を選出してきた現代アートアワード「Tokyo Contemporary Art Award」。その第5回となる「Tokyo Contemporary Art Award 2024-2026」の公募が始まった。

 同アワードは、東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館 トーキョーアーツアンドスペースが主催するもので、海外での活動に意欲をもつ中堅アーティストを対象に2018年から実施している。選考委員による推薦と公募を併用し、選考委員によるリサーチや書類選考、スタジオ訪問などを経て2組の受賞者を決定する。

風間サチコ「Tokyo Contemporary Art Award 2019-2021 受賞記念展」展示風景(東京都現代美術館、2021) 撮影=髙橋健治

 今年の選考委員は、前回から継続して高橋瑞木(CHAT[Centre for Heritage, Arts and Textile] 館長兼チーフキュレーター)、野村しのぶ(東京オペラシティアートギャラリー シニア・キュレーター)、ソフィア・ヘルナンデス・チョン・クイ(クンストインスティテュート・メリー ディレクター)、鷲田めるろ(十和田市現代美術館 館長/東京藝術大学大学院 准教授)、近藤由紀(トーキョーアーツアンドスペース プログラムディレクター /公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館 トーキョーアーツアンドスペース事業課長)の5名が担当するほか、新たにレズリー・マ(メトロポリタン美術館 ミン・チュー・シュウ&ダニエル・シュー アジア・アート部門アソシエイト・キュレーター)が加わった。

 応募資格は、日本に居住あるいは国内に活動拠点のある現代美術のアーティストで、ジャンルは不問。10年以上の活動歴 (国内外で個展、グループ展への参加が概ね10件以上ある35歳以上を想定)などが求められる 。

 受賞者は2組で、それぞれに賞金300万円を授与。また海外での活動支援上限200万円(旅費、滞在費、調査・制作費等)も与えられるほか、東京都現代美術館での展示(25年度内予定)も実施される。さらに、モノグラフ(作品集)の作成(都現美展覧会実施後に制作)や海外への発信も支援する。

 メールエントリーは6月23日18:00(日本時間)まで。アプリケーション提出は6月30日23:00(日本時間)までとなっているので、意欲的なアーティストは奮って応募してほしい。

山城知佳子「Tokyo Contemporary Art Award 2020-2022 受賞記念展」展示風景(東京都現代美術館、2022) 撮影=髙橋健治

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