愛知県美術館で作品損壊行為。岡本太郎の《太陽の塔(1/50)》に傷

1月14日から愛知県美術館で行われている「展覧会 岡本太郎」において、作品が損壊される事件が発生した。

損壊前の《太陽の塔(1/50)》 提供=愛知県美術館

 1月14日~3月14日の会期で愛知県美術館で開催中の「展覧会 岡本太郎」。この会場において、作品が損壊される事件が発生した。

 事件発生は2月23日午後4時45分頃。名古屋市の会社員の男が展示中の《太陽の塔(1/50)》を手で殴り、損壊させたとされている。男は器物損壊の疑いで逮捕されたが、地元メディアよると警察の調べに対しては容疑を否認しているという。

 同作は、大阪にある岡本太郎の代表作《太陽の塔》を50分の1サイズにしたFRP製の作品で、川崎市岡本太郎美術館が所有している。傷は作品の左下部分に入っており、同館広報によると傷の状態は現在確認中。展示再開や今後の取り扱いなどについては作品所有者と協議中だという。展示再開のメドは立っていない。なお同作を除く作品は、引き続き観覧できる。

 「展覧会 岡本太郎」は岡本太郎の回顧展としては史上最大規模のもので、大阪会場(大阪中之島美術館)東京会場(東京都美術館)を経て愛知県美術館に巡回している。

岡本太郎《太陽の塔(1/50)》(大阪中之島美術館での展示風景)

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