東京オペラシティ アートギャラリー、天野太郎がチーフ・キュレーターに就任へ

初台の東京オペラシティ アートギャラリーは、4月1日付で同館の新たなチーフ・キュレーターとして天野太郎が就任することを発表した。

天野太郎 撮影=池田宏

 東京オペラシティ アートギャラリーは、2022年度より新たなチーフ・キュレーターとして天野太郎が就任する人事を発表した。

 天野は1955年生まれ。82から87年まで北海道立近代美術館で務め、その後87年より開設準備室を含め、約27年にわたり横浜美術館に勤務。同館では「ニューヨーク・ニューアート チェース マンハッタン銀行コレクション展」(1989)、「森村泰昌展 美に至る病 ―女優になった私」(1996)、「奈良美智展 I DONʼT MIND, IF YOU FORGET ME.」(2001)、「ノンセクト・ラディカル 現代の写真 III」(2004)、 「アイドル!」(2006)などを手がけた。また「横浜トリエンナーレ」ではキュレーター(2005)、キュレトリアル・ヘッド(2011、2014)を担い、近年では「札幌国際芸術祭 2020」の統括ディレクターとしてコロナ禍の芸術祭に取り組んだ。

 天野は就任に際し、次のようなメッセージを寄せている。

未だコロナ禍の厳しい状況が続いていますが、いつか明けるであろうコロナ以降、決して油断出来ない時代を迎えることが予想されています。
美術館のような公的機関も今まで以上に運営面の立て直しやその社会的な存在意義が問い直されると感じております。
この度、縁あって東京オペラシティ アートギャラリーのチーフ・キュレーターに就任いたしましたが、こうした社会状況も鑑みながらも、これまで培ってきた経験をここで出し切るつもりで活動していきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。

 なお、同館現チーフ・キュレーターの堀元彰は今年度で退任する。

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