フリーランスの芸術⽂化関係者にひとり20万円の⽀援を。「Arts United Fund」公益基⾦が設立、寄付も募る

芸術⽂化活動の⽀援・調査を⾏うケイスリー株式会社の取締役・落合千華が発起人となり、新型コロナウイルス感染拡⼤による影響を受けた、創作・演奏等の表現活動や、その制作や技術等に関わるフリーランスのプロフェッショナルを応援するための公益基金「Arts United Fund」が5⽉1⽇に設⽴された。

クラウドファンディングサイトより

 芸術⽂化活動の⽀援・調査を⾏ってきたケイスリー株式会社の取締役・落合千華が設⽴発起⼈となり、新型コロナウイルス感染拡⼤による影響を受けた、創作・演奏等の表現活動や、その制作や技術等に関わるフリーランスのプロフェッショナルを応援するための公益基金「Arts United Fund」が設立された。

 同基金では、フリーランスの芸術⽂化関係者を公募し、ひとり20万円の助成を実施。6⽉中を⽬処に、100名(第1期 、予定)への助成を決定し、基⾦への寄付⾦や応募数に応じて第2期以降も助成を実施することを予定している。その原資となる2500万円は、クラウドファンディングを通じて調達。5月30日までのあいだ、キャンペーンを行う。

 なお、この助成のほか、同基金では動画配信協⼒等の⾮資⾦的⽀援も実施。希望者には賛同企業から無償で提供されるという。

 新型コロナウイルスによる芸術文化活動への影響について、ケイスリーが実施した調査では、約9割が⾏政や⺠間からの⾦銭的⽀援が不⼗分、8割以上が⾮⾦銭的⽀援も不⼗分と回答し、とくにフリーランスのアーティストや技術スタッフなどからの早急な⾦銭的⽀援、活動再開への⽀援を求める声が多く見られた。

 基金設立にはこの調査結果が深く関係しており、落合は「フリーランスは芸術⽂化の⽣態系の根幹を担い、始まりの種をつくり、活動を⽀える重要な⼈たちだと考えています」としつつ、以下のようにその目的を語っている。

 「基⾦設⽴を⽬指すなか、多種多様な⽅⾯から、賛同してくださる⽅々と多く出会いました。クラウドファンディングを通じ、より広くご賛同いただける⽅と出会えたら、フリーランスの⼈々への⼤きな応援となると考えています。そしてこの基⾦をきっかけに、今後のウィズコロナ・アフターコロナと呼ばれる時代に、従来の表現分野、役割を横断的につないでいく存在となることも⽬指しています。そして、新たな動き、官⺠連携での取り組みなど、より広くの⽅への⽀援となるように動いていきます」。

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