新型コロナウイルスの美術館への影響が広がる。大山崎山荘美術館が臨時休館、三鷹の森ジブリ美術館でもチケット払い戻しを開始

新型コロナウイルス感染症の日本国内の罹患者が増加。臨時休館やチケットの払い戻しで対応する館が出てくるなど、国内の美術館にもその影響が広がっている。

 

アサヒビール大山崎山荘美術館

 新型コロナウイルス感染症の国内での感染拡大により、臨時休館やチケット払い戻しなどの対応を行う美術館が出てきている。

 京都・大山崎のアサヒビール大山崎山荘美術館は2月19日、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、2月22日より当面のあいだ臨時休館することをウェブサイトにて発表した。当館は「清宮質文 -限りなく深い澄んだ空気」の会期中であったが、3月8日までの会期を2月21日までに縮小。再開日は未定としており、感染状況や行政当局からの情報を見極めたうえで検討、決定次第ウェブサイトにて公表するとしている。

 また、東京・三鷹の三鷹の森ジブリ美術館は、1月22日~2月29日の期間の事前予約チケットについて、払い戻し対応をウェブサイトで発表。新型コロナウイルスの影響により来館が不可能、もしくは来館を自粛した場合、通常の振替入館ではなく、払い戻し対応を行うという。なお、2月19日時点では、当美術館は通常通り営業している。

 さらに、大阪・中之島の大阪市立東洋陶磁美術館は、3月14日に予定されていた公演「第13回 李秉昌博士記念公開講座『耀州窯青磁と高麗』」の中止をウェブサイトにて発表。公設の美術館においても、影響が出始めている。

 収束の見えない新型コロナウイルス感染症。美術館も様々な対応等を講じ始めている。

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