アートフェア東京、2019年は「ギャラリーズ」の面積が拡大。キービジュアルも公開へ

日本最大級の国際的なアート見本市「アートフェア東京2019」。来年14回目を迎えるこのフェアの概要とキービジュアルが発表された。会期は3月7日〜10日の3日間(初日は招待客のみ)。

アートフェア東京2019 キービジュアル

 アートフェア東京は、東京で毎春開催される国内最大級の国際的なアート見本市。国内外から厳選されたギャラリーが出展し、古美術、工芸から、日本画、近代美術、現代美術まで、幅広いジャンルの作品が展示、販売される。

 2018年には約6万人の来場者を記録したこのアートフェアの19年の出店者が明らかになった。

アートフェア東京2018の様子 Photo by Yosuke Takeda

 まず、​国内外で活躍する約160のギャラリー、美術商が出展する「ギャラリーズ」は、前回より約120パーセント広いブースを展開。時代やジャンルを厳密に区分けせず、古美術から現代美術まで幅広いラインアップも「ギャラリーズ」の特徴だが、次回はいままで以上に時代、地域、ジャンルを横断した作品が集まるという。

アートフェア東京2018の様子 Photo by Yosuke Takeda

 現代美術ではペロタンSCAI THE BATHHOUSEシュウゴアーツ東京画廊+BTAP日動コンテンポラリーアート。古美術では、西洋骨董陶磁器を専門に扱う「ロムドシン」が初出店するほか、「オリエント考古美術・太陽」からは紀元前1世紀のローマのブロンズなどが並ぶ。

メル・ボックナー ブラー、ブラー、ブラー

 また、19年より新設されるセクション「クロッシング」では、百貨店企画ブース、地方工芸団体、アウトサイダーアート、芸能活動を行う人々による作品など、多ジャンルの作品が集合し、最新の日本のアートシーンを発信する。そして、これからのアートシーンで注目すべき作家を個展形式で発表するブース「プロジェクツ」は、19年は半数のギャラリーが初出店となる。

 キービジュアルは、赤く彩色された縄文時代の土偶、古墳時代の埴輪などに見られるように、はるか昔から人々の生活に密着してきた赤色がポイント。人類が最初に認識した赤という色をメインカラーにすることで、人々の人生にアートという新しい色を加えてほしいという思いが表現されているという。

 

編集部

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