林昌二設計の中野サンプラザが解体へ。45年の歴史に幕

東京・中野のシンボル的建築、中野サンプラザが解体されることがわかった。45年の歴史に幕を閉じることとなる。

中野サンプラザ

 東京・中野にある複合施設「中野サンプラザ」。このアイコニックな建築が、解体され建て直されることがわかった。

 中野サンプラザは、竹橋のパレスサイドビルディングや銀座の三愛ドリームセンターなどを手がけた建築家・林昌二(1928〜2011)設計の複合施設。1973年6月1日に全国勤労青少年会館として開業し、2004年より株式会社中野サンプラザが運営してきた。

 地上20階、地下3階の建物内にはホテルやホールなどがあり、とくにホールは東京を代表するコンサート会場として数々のミュージシャンたちが公演を行ってきた。

中野サンプラザ

 中野区では前区長の田中大輔が24年前後に同館を取り壊し、最大で1万人を収容可能なアリーナの整備構想を計画。今年の区長選で新区長となった酒井直人は同構想の見直しを訴えていたが、11日の区議会定例会で、解体の方針を表明した。

 解体の理由として、同館を今後15年存続させた場合の費用が約32億円にのぼることが挙げられている。

 なお、解体後の新施設については施設名称や形状、機能などを引き継ぐ方針を打ち出しているが、具体的な内容については今後検討していくという。

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