2018.9.15

アピチャッポン・ウィーラセタクンの初長編作品。『真昼の不思議な物体』が加賀市立中央図書館で35ミリフィルム上映へ

映画監督・美術作家として活動するアピチャッポン・ウィーラセタクンの長編初監督作品『真昼の不思議な物体』(2000)が、加賀市立中央図書館にて35ミリフィルムで上映される。

©Kick the Machine Films 画像提供=アピチャッポン・ウィーラセタクン
前へ
次へ

 アピチャッポン・ウィーラセタクンは1970年バンコク生まれ。タイで建築を、アメリカで映画制作を学び、1990年代より、個人の記憶と社会の記録を交錯させた作品を発表。2010 年発表の長編映画作品『ブンミおじさんの森』ではカンヌ国際映画祭・パルムドール(最高賞)を受賞するなど、美術と映画の両分野で国際的な活動を展開してきた。

 そんなウィーラセタクンの初長編作品『真昼の不思議な物体』が、石川県の加賀市立中央図書館にて上映される。同作品の日本語字幕版は山形国際ドキュメンタリー映画祭が保有する35ミリフィルムのみとなるため、貴重な上映会となる。

 『真昼の不思議な物体』にあらかじめ用意された脚本はない。撮影隊はタイの国中を北から南へと旅し、行商の女性、象使いの少年たち、伝統演劇の劇団員など、道中で出会った様々な人たちに物語の続きを創作してもらうことで物語をつくり出したという。リレー形式で即興的に語り継がれる「不思議な物体」の物語は、変容しながら思わぬ方向に進んでいく。​

©Kick the Machine Films 画像提供=山形国際ドキュメンタリー映画祭

​ 今回の企画を行ったのは、「ポップアップ・スクリーン」をキーワードに、上映、リサーチ、アーカイブといった映像を主体としたプロジェクトを展開する、木村悟之と明貫紘子の共同運営による「映像ワークショップ」。映画上映前日には、映写技師によるスクリーニングテストを公開し、対話形式のワークショップも実施する。

 山形国際ドキュメンタリー映画祭優秀賞、バンクーバー国際映画祭特別賞など多数受賞、世界を驚かせたウィーラセタクンの長編初監督作品をお見逃しなく。