絵画の可能性を追求する。
青木豊が個展「まばたきもせずに」で新作を発表

様々なアプローチで絵画の可能性を広げるような制作活動を展開しているペインター・青木豊がKOSAKU KANECHIKAで個展を開催する。会期は7月1日〜8月12日。

青木豊 Untitled 2017 Acrylic, spray on cotton mounted on panel 194.0×162.0cm Photo by Keizo Kioku © Yutaka Aoki, Courtesy of KOSAKU KANECHIKA

 青木豊は1985年熊本県生まれ。現在は東京を拠点に制作を行う。これまでの主な展覧会は、個展「外の部屋 中の庭」(熊本市現代美術館、2012)、「絵画のありか」(東京オペラシティ・ギャラリー、2014)、「VOCA 展」(上野の森美術館、2016)など。

 青木は、平面と立体を混在させるインスタレーション、遺伝子構造を模して折り目をつけた紙を使ったシリーズなど、二次元と三次元を行き来するような作品を発表してきた。アプローチは作品ごとに様々だが、絵画を通して世界を認識すること、そして絵画の可能性を追求することに一貫して取り組んでいる。

 本展では、絵具を盛り上げて描いた山脈にシルバーのスプレーで着色し筆触を際立たせたペインティングのシリーズを中心に、新作約15点を展示。デジタル化する日常環境のなかで、青木の作品は、見るという行為や知覚そのものについて鑑賞者に再考をうながすだろう。

編集部

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