アニメーション、マンガ、ドローイングといった表現で人間の動作、身体、思考などを表現してきた近藤聡乃の個展「近藤聡乃 夢のタイトル」が、群馬県の太田市美術館・図書館で開催される。会期は11月21日〜2027年1月24日。
近藤聡乃は1980年千葉県生まれ、2008年よりニューヨーク在住。多摩美術大学在学中にアックスマンガ新人賞奨励賞、大学の課題で制作したアニメーション《電車かもしれない》(2001〜02)で文化庁メディア芸術祭アニメーション部門奨励賞を受賞した。アジア・ソサエティ(ニューヨーク)、森美術館(東京)などに作品が収蔵されている。12年よりエッセイマンガ『ニューヨークで考え中』をウェブで連載しており、『一年前の猫』(ナナロク社、2024)、『A子さんの恋人』(KADOKAWA、2014〜20)、『ニューヨークで考え中』(亜紀書房、2015〜)など著書も多数出版されている。


本展では、近藤による15年ぶりの新作アニメーション《呼ばれたことのない名前》(2024〜26)が初公開される。会場では、アニメーション作品としてまとめあげるまでに描き溜めた膨大な数のスケッチ、ドローイング、そして自身の創作について書いたエッセイマンガ『ニューヨークで考え中』の原画なども展示し、近藤の最新のアニメーション作品とその創作に複合的にアプローチすることを試みるという。また、同館の壁面に描かれた近藤による手描きのテキストやイラストもあわせて鑑賞することが可能だ。近藤によるコメントは次のとおり。
十八年前に子どもを産む夢を見た。名前をつけたところで目が覚めて、それからずっと、私はその子どもについて考えている。まだ産まれたことはないけれど、名前があることでたしかに存在しているように思われる子どもについてである。なんだか夢みたいな話だが、思えば私がしてきた制作とは、そんなつかみどころのないものを、少しずつ言葉や絵に置き換えて理解していくということなのかもしれない。名前を呼ばれたことのないままに、あの子はもう十八歳である。この長い夢にもそろそろタイトルをつける頃だろう。
近藤聡乃
(プレスリリースより抜粋)
なお、会期中には関連イベントも多数実施される。近藤によるアーティスト・トークや担当学芸員のスライドトークのほか、親子で美術館を楽しむための企画も用意される予定だ。

























