横浜市歴史博物館で企画展「横浜絵の深層-ジャンルか、イメージか、それとも輸出美術か」が開催へ

神奈川県横浜市の横浜市歴史博物館で、企画展「横浜絵の深層-ジャンルか、イメージか、それとも輸出美術か」が開催される。会期は9月5日~10月18日。

笠木治郎吉《蝉をとる子どもたち》(明治時代後期)紙に水彩 個人

 神奈川県横浜市の横浜市歴史博物館で、企画展「横浜絵の深層-ジャンルか、イメージか、それとも輸出美術か」が開催される。会期は9月5日~10月18日。

「横浜絵」を軸に造形表現の展開を見渡す

 開港以来、横浜は海外との窓口として、文化・技術・思想人が行き交う都市として発展してきた。そこで生まれた表現には、油彩画、水彩画、横浜浮世絵、漆器、陶磁器、写真、そして「横浜絵」と呼ばれる絵画などがある。これらは国内にとどまらず、外国人向けの土産物や輸出美術として広く親しまれた。

初代五姓田芳柳《西洋老婦人像》(慶應年間〜明治初頭)絹本に水彩 神奈川県立歴史博物館

 本展は、この地で開花した造形表現を「横浜絵」というキーワード軸に読み解く試みだ。幕末から明治初期、西洋絵画技法に刺激されて誕生した「横浜絵」の中心には、初代五姓田芳柳(1827〜92)をはじめとする五姓田派の画家たちが存在した。やがてその表現技法は周辺の画家たちへと波及し、主題、作風、技術が徐々に多様化。水彩画の隆盛や輸出工芸の下絵制作へと展開していくこととなる。

 会場では、こうした「横浜絵」の展開と、そこで活動した知られざる作家や作品にもスポットを当てる。また、近年注目を集める横浜の画家・笠木治郎吉の軌跡もあわせてたどるという。

作者不詳《川辺の村》(明治時代後期)紙に水彩 ギャラリーなかむら

編集部

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