スパイラルガーデンで「Baltic Island」が開催。バルト三国の精緻な視覚文化が集結

東京・南青山のスパイラルガーデンで、バルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)の視覚文化が集結する日本初の大規模展「Baltic Island」が開催される。会期は6月1日〜14日。

Key Visual

 東京・南青山のスパイラルガーデンで、バルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)の作家によるイラストレーションやアニメーションを紹介する日本初の大規模なショーケース「Baltic Island」が開催される。会期は6月1日〜14日。 

 リトアニアの芸術家M.K.チュルリョーニスの回顧展「チュルリョーニス展 内なる星図」(国立西洋美術館)が話題を呼ぶなど、近年日本でも注目が高まりつつあるバルト三国の視覚文化。 本展は「イラストレーション」「アニメーション」「関連イベント」の3本の柱で構成され、これまで断片的にしか紹介されてこなかった同地域の視覚表現の系譜を、広範な視点から紐解く機会となる。

Birutė Žilytė 《Laumiukas》(1970)

30名の作家が紡ぐ、バルト三国のイラストレーションの現在

 イラストレーション展では、現代のバルト地域を代表するカロリス・ストラウトニエカスやエイコ・オジャラらを含む30名の作家による、150点以上の作品を展示。 ビアンカ・ソー(エストニア)とイエヴァ・バビライテ(リトアニア)がキュレーターを務め、古くから受け継がれる物語や家族の記憶が、デジタル・アイデンティティや生態系の脆弱性といった現代的な問いと交差する、奥行きのある視覚世界を提示する。

Karolis Strautniekas《Blue Pages》(2017)
Eiko Ojala《James Joyce》(2022)

「沈黙と余白」を映し出す、珠玉のアニメーション・プログラム

 アニメーション上映プログラムでは、プログラムディレクターのアンナ・ザカ(ラトビア)により厳選された、50本以上の作品が紹介される。 スペクタクルよりも空気感を、説明よりも暗示を重んじるバルトのアニメーション特有の「沈黙と余白」の表現からは、日本のアニメーション文化とは異なる新鮮な視点に触れることができる。

Roberts Rurans《Cranes》(2020)

編集部