80点に及ぶ傑作を序章と全7章で構成
序章「暗い部屋」では、ターナーによる月光の表象や日食のスケッチを現代アーティストであるケイティ・パターソン(1981〜)のインスタレーションとともに展示する。続く第1章では、島国である英国の風景を綿密に観察した初期作品を取り上げ、歩行を通じた表現を行うリチャード・ロング(1945〜)の作品と対照させる。第2章では、アルプスを中心とする英国外の風景を紹介し、オラファー・エリアソン(1967〜)の写真シリーズと並べてアーティストが共有する環境の変化への意識を検証する。


第3章では、歴史画のジャンルにおける実験的手法を、コーネリア・パーカー(1956〜)のインスタレーションと対比させる。第4章では、ヴェネツィアを主題とした作品群を、ハワード・ホジキン(1932〜2017)の版画や日本の近代画家である栗原忠二(1886〜1936)の絵画とともに紹介。第5章では、海景画に焦点を当て、捕鯨産業を描いた作品や「奴隷船」にまつわる版画を、アート・コレクティブであるオトリス・グループの映像作品と接続して展示する。


第6章では、海の詩的な性格や微細な変化を捉えたスケッチなどを紹介し、ヴォルフガング・ティルマンス(1968〜)の写真作品との共通点を探る。第7章では、光と大気に焦点を絞った晩年の挑戦的な作品群を展示し、マーク・ロスコ(1903〜70)やバーネット・ニューマン(1905〜70)の絵画に見られる「抽象的崇高」との関係に注目する。


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