「驚異の部屋の私たち、消滅せよ。」が大阪中之島美術館で開催。森村泰昌×ヤノベケンジ×やなぎみわが邂逅、共同制作の新作も【2/3ページ】

 続く展示は「Room1」から「Room5」までの5章構成。観客は「見知らぬ都市の散歩者」として空間を巡ることになる。

 Room1「博覧会は子供の領分」では、ヤノベの大阪万博跡地での原体験を起点に新旧作品を集積。テスラコイルによる電気を流す《稲妻絵画》も展示され、1日2回の通電が予定されている。

ヤノベケンジ 稲妻絵画(イメージ図) 2026

 Room2「広場にパノラマ島奇譚」では、森村の新作《M式・大阪八景》が展示。大阪にちなんだ8つの場所で撮影されたセルフポートレイトが、昭和文化を象徴する映画看板の絵師との協働によって看板化。森村自身の音声による「語り」も加わり、都市の記憶をめぐる装置として機能する。

森村泰昌 M式・大阪八景/通天閣の前でバルドーもどき 2026

 Room3「坂道のオード(賛歌)」では、やなぎによる「黄泉平坂」の世界が展開される。福島の桃果樹園を10年間撮影した写真シリーズや鋳造作品、新作映像に加え、舞台公演「黄泉平坂〜排斥と遊戯〜」も会期中に上演。写真、彫刻、演劇が交差するやなぎの総合的実践が提示される。

やなぎみわ Juggling with Peaches Ⅰ 2024 撮影=守屋友樹

編集部