今週末に見たい展覧会ベスト15。「FUJI TEXTILE WEEK 2025」から「拡⼤するシュルレアリスム」展まで【7/8ページ】

「拡⼤するシュルレアリスム 視覚芸術から広告、ファッション、インテリアへ」(大阪中之島美術館

ルネ・マグリット 王様の美術館 1966 横浜美術館

 大阪中之島美術館で「拡⼤するシュルレアリスム 視覚芸術から広告、ファッション、インテリアへ」が開催される。会期は12月13日〜2026年3月8日まで。

 シュルレアリスム(超現実主義)は、1924年にアンドレ・ブルトンが定義づけた動向で、無意識や夢に着⽬した、フロイトの精神分析学に影響を受けて発⽣した。当初は⽂学における傾向として起こったものだが、徐々にその影響は拡⼤し、オブジェや絵画、写真・映像といった視覚芸術をはじめ、広告やファッション、インテリアへと幅広く展開した。

 本展は、サルバドール・ダリマックス・エルンストルネ・マグリットをはじめとするシュルレアリスムを代表する作家たちの作品を含め、⽇本国内に所蔵されている多様なジャンルの優品を⼀堂に会し、全6章構成でシュルレアリスムの本質に迫ることを目指す。さらに表現の媒体をキーワードとして解体し、シュルレアリスム像の再構築を試みるものとなる。

会期:[前期]2025年12月13日~2026年1月25日、[後期]2026年1月27日~3月8日
会場:大阪中之島美術館
住所:大阪府大阪市北区中之島4-3-1
電話番号:06-4301-7285(8:00〜21:00)
開館時間:10:00~17:00 ※入場は閉館30分前まで
休館日:月、12月30日、12月31日、1月1日、1月13日、2月24日(ただし1月12日、2月23日は開館)
料金:一般 1800円 / 高校・大学生 1500円 / 小学・中学生 500円 / 障がい者手帳(身体障がい者手帳・療育手帳・精神障がい者保健福祉手帳)をお持ちの方(介護者1名を含む)は当日料金の半額

「国松希根太 連鎖する息吹」(十和田市現代美術館

奥入瀬のブナを使った制作風景 2025年9月26日 十和田市 撮影=小山田邦哉

 青森・十和田市の十和田市現代美術館で、北海道を拠点とする彫刻家・国松希根太の美術館初の個展「国松希根太 連鎖する息吹」が開催される。会期は12月13日~2026年5月10日。

 国松は1977年北海道生まれ。多摩美術大学美術学部彫刻科を卒業後、2002年より飛生(とびう)アートコミュニティー(北海道白老町)を拠点に制作活動を行なう。またAyoro Laboratory(2015〜)の活動を立石信一と展開、飛生アートコミュニティーで結成されたアーティスト・コレクティブ、THE SNOWFLAKES(2020〜)の一員としても活動を続けている。

 本展は、国松の代表的な作品を紹介する機会となる。国松の代表作である巨木を素材にした彫刻「WORMHOLE」シリーズが林立する大きな空間とともに新作を展示。また、希根太、父・明日香、祖父・登、そして秋田・由利本荘のこけし作家で北海道に移住した曽祖父・美登里へと連なる国松家の創造の連鎖を、父、祖父の作品とともに紹介。そしてCube Cafe & Shopの空間では、2026年に40周年を迎える飛生アートコミュニティーの歴史、そして国松らが立ち上げた飛生芸術祭の活動が紹介される。

会期:2025年12月13日~2026年5月10日
会場:十和田市現代美術館
住所:青森県十和田市西二番町10-9
電話番号:0176-20-1127
開館時間:9:00~17:00 ※入館は閉館30分前まで
休館日:月(祝日の場合はその翌日)、12月30日、12月31日、1月1日、1月13日〜1月16日、2月2日〜2月6日
料金:一般 1800円(常設展含む) / 高校生以下 無料

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