3連休に見たい展覧会ベスト18。運慶からゴッホ、「あいち2025」まで【6/9ページ】

「ルーシー・リー展 ー東西をつなぐ優美のうつわー」(国立工芸館

展示風景より、ルーシー・リー《ブロンズ釉花器》(1980)

 石川・金沢にある国立工芸館で、20世紀を代表するイギリスの陶芸家、ルーシー・リー(1902〜1995)の10年ぶりの大回顧展が始まった。レポート記事はこちら

 ルーシー・リーは、オーストリア・ウィーン生まれの陶芸家。ウィーン工業美術学校で轆轤(ろくろ)に出会い魅了され、陶芸の道へ進む。作家としての地位を確立しながらも、1938年に亡命を余儀なくされたのち、作陶の場をイギリス・ロンドンへ移した。日本では、89年の草月会館での展覧会で紹介されてから人気を博し、以降ファッション誌やライフスタイル誌でも定期的に取り上げられている。 

 10年ぶりの大回顧展となる本展は、国立工芸館に寄託された井内コレクションの作品が中心となり紹介。ルーシーが出会った人、もの、場所、そして時代背景を交えながら、その作品を全4章で紐解く構成となっている。

会期:2025年9月9日〜11月24日
会場:国立工芸館
住所: 石川県金沢市出羽町3-2
電話番号:080-5541-8600 
開館時間:9:30〜17:30 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月(ただし、9月15日、10月13日、11月3日、24日は開館)、9月16日、10月14日、11月4日
料金:一般 1200円 / 大学生 800円 / 高校生 500円 / 中学生以下・障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)無料

「諏訪敦|きみはうつくしい」(WHAT MUSEUM

 寺田倉庫が運営する「WHAT MUSEUM(ワットミュージアム)」で、画家・諏訪敦にとって約3年ぶりとなる大規模個展「諏訪敦|きみはうつくしい」が9月11日にスタートした。

 本展は、約80点を展示することで諏訪の現在に至るまでの制作活動の変遷を多角的に紹介するもの。うち約30点は、本展のために制作した静物画をはじめとする初公開作品だ。展示構成はキュレーターの宮本武典が担当する。

会期:2025年9月11日~2026年3月1日
会場:WHAT MUSEUM
住所:東京都品川区東品川2-6-10 寺田倉庫G号
開館時間:11:00~18:00 ※最終入館は17:00 
休館日:月(ただし、2026年1月5日は開館し、祝日の場合は翌日休館)、年末年始(2025年12月29日~26年1月3日)
料金:一般 1500円 / 大学・専門学校生 800円 / 高校生以下無料

編集部