第3章は「東洋との出会い」。ルーシーが渡英した当時、バーナード・リーチをリーダーとするスタジオ・ポタリーの陶芸家たちは東洋陶磁に範を求めていた。また、1952年に開催されたダーティントン国際工芸会議では、ルーシーは濱田庄司らと交友を深め、のちに一緒に個展を開催する仲となる。本章では、リーチや濱田らの作品とともに、ルーシーの東洋との関わりが紹介される。

第4章「自らのスタイルへー陶芸家ルーシー・リー」では、1970年以降に制作された鉢と花器が展覧される。小さな高台やすっきりとしたライン、マンガン釉や掻き落としなど、現在彼女の作風として認識されている様式を確立した後の作品を見ることができる。

なお本展の開催を記念して、出川哲朗(大阪市立東洋陶磁美術館名誉館長)と本展を監修した岩井美恵子(国立工芸館工芸課長)によるトークイベント「日本におけるルーシー・リーの受容」が開催される。



















