「LOVE ファッション 私を着がえるとき」が東京に巡回。東京オペラシティ アートギャラリーで4月から【2/3ページ】

 展覧会は全5章構成。KCIの豊かなコレクションより選ばれた、18世紀から現代までの衣服74点と装飾品15点を中心に、アート作品約40点を加えた約130点の作品が展示される。 

Gaultier Paris by sacai アンサンブル(部分) 2021年秋冬 撮影=守屋友樹 ©京都服飾文化研究財団
原田裕規 Shadowing 2023 撮影=Katsura Muramatsu ©Yuki Harada

 「Chapter 1. 自然にかえりたい」では、自然に対する憧れや敬愛、身にまといたいという願望から生み出された多種多様な衣服を紹介。本展の始まりを飾るチャプターとして、歴史の各時代に現れた動物素材や植物柄のファッションを展示する。華やかな花柄が刺繍された18世紀の男性用ウエストコート、20 世紀前半に流行した鳥の羽根やはく製が飾り付けられた帽子、毛皮不使用や環境保護を標榜するエコファーのコートなどに加えて、人間の毛髪を素材とした小谷元彦の作品が展示される。 

Le Monnier ベレー 1946頃 撮影=林雅之 ©京都服飾文化研究財団
J. C. de Castelbajac コート 1988秋冬 撮影=来田猛 ©京都服飾文化研究財団

 「Chapter 2. きれいになりたい 」は、19世紀の身体美の要を担ったコルセットや、布地の芸術作品として卓越した造形で魅惑するクリストバル・バレンシアガなど20世紀中葉のオートクチュール作品を中心に展示する章。ヨウジ・ヤマモトやジル・サンダーなどの彫刻的な現代ファッションとともに、衣服のかたちに現れた多様な「美しさ」の創造力を紹介する。

Balenciaga イヴニング・ドレス 1951冬 撮影=畠山崇 ©京都服飾文化研究財団、
Christian Dior イヴニング・ドレス 1951春夏 撮影=来田猛 ©京都服飾文化研究財団

編集部

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