今週末に見たい展覧会ベスト14。DIC川村記念美術館からチームラボプラネッツ、西條茜展まで

今週閉幕する/開幕した展覧会のなかから、とくに注目したいものをピックアップしてお届け。なお、最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。

「西川勝人 静寂の響き」展の展示風景より、西川勝人《静物》(2005)

もうすぐ閉幕

「再開館記念『不在』ートゥールーズ=ロートレックとソフィ・カル」(三菱一号館美術館

展示風景より、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック《ムーラン・ルージュ、ラ・グーリュ》(1891)

 三菱一号館美術館で「再開館記念『不在』ートゥールーズ=ロートレックとソフィ・カル」が1月26日まで開催されている。レポート記事はこちら

 リニューアル・オープン最初の展覧会となる本展では、三菱一号館美術館のコレクションそして展覧会活動の核をなすアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(1864〜1901)の作品を改めて展示し、そこにソフィ・カルを招聘し協働することで、同館の美術館活動に新たな視点を取り込み、今後の発展につなげていくことを目指す。

 ソフィ・カルは長年にわたり「喪失」や「不在」について考察を巡らせていることから、今回の協働にあたり「不在」という主題を提案。いっぽうトゥールーズーロートレックは、「不在」と表裏一体の関係にある「存在」について「人間だけが存在する。風景は添え物に過ぎないし、それ以上のものではない」という言葉を残している。ソフィ・カルから投げかけられた「不在」という主題を通して、展覧会や美術館活動の「存在」について考える展覧会だ。

会期:2024年11月23日~25年1月26日
会場:三菱一号館美術館
住所:東京都千代田区丸の内2-6-2
開館時間:10:00~18:00(金・会期最終週平日、第2水〜20:00) ※入館は閉館の30分前まで
料金:一般 2300円 / 大学生 1300円 / 高校生 1000円 / 障害者手帳をお持ちの方は半額。付添の方1名まで無料

「儒教のかたち こころの鑑 一日本美術に見る儒教」(サントリー美術館

展示風景より

 儒教と日本美術の関係に注目し、現代の生活にも通ずる思想を紐解く展覧会「儒教のかたち こころの鑑 一日本美術に見る儒教一」が、六本木のサントリー美術館で1月26日まで行われている。レポート記事はこちら

 儒教とは、紀元前6世紀に中国で孔子が唱えた思想。五常(仁・義・礼・智・信)による道徳観をもって聖人に近づくことを目標とし、徳で世のなかを治める人間像を理想としたものだ。本展では、日本に儒教経典『論語』が伝来してからどのように日本国内に影響を与え、人々に普及していったかを美術品を通じてたどる。

 儒教が現代の生活とどのように通じているのか、そしてその教えはどのように視覚表現されてきたのか。このような点に着目し、日本美術の名品に宿るメッセージに思いを馳せてみてはいかがだろうか。

会期:2024年11月27日~2025年1月26日 ※作品保護のため、会期中展示替えあり
会場:サントリー美術館
住所:東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3F
電話番号:03-3479-8600
開館時間:10:00~18:00(金、1月25日は〜20:00)※いずれも入館は閉館の30分前まで
料金:一般 1700円 / 大学・高校生 1000円 / 中学生以下 無料

「江戸メシ」(太田記念美術館

展示風景より

 太田記念美術館で江戸時代の食文化の魅力を紹介する展覧会「江戸メシ」が1月26日に閉幕する。レポート記事はこちら

 江戸時代は日本において食文化が大きく発展した時代といえる。寿司や蕎麦、天ぷらなどのファストフードが人気を博し、味噌や酢、醤油といった調味料も広く流通するようになった。そして庶民たちの暮らしを題材とする浮世絵では、様々な料理や食材あるいは食事の様子などが数多く描かれている。

 本展では、北斎や広重、国芳といった人気絵師たちをはじめとする約90点の浮世絵を通して、現代の食文化にもつながっている「江戸メシ」の魅力を紹介。季節や場所にあわせて食事を楽しむといった古き良き日本の文化を再確認できる機会だ。

会期:2025年1月5日〜26日
会場:太田記念美術館
住所:東京都渋谷区神宮前1-10-10
電話番号:03-3403-0880 
開館時間:10:30〜17:30 ※入場は17:00まで 
料金:一般 1000円 / 大高生 700円 / 中学生以下無料

編集部

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